書籍『ココ・シャネルという生き方』で紹介されているシャネルの生き方と名言についてまとめました。
『ココ・シャネルという生き方』名言まとめ
小説のヒロインのように自分を作り上げた
とにかくあたしは田舎の小娘だと思われたくなかった。自分をちゃんと真面目にとってもらうために嘘もついた。小説のヒロインのように自分を作り上げた。(P37)
ココ・シャネルは「そのへんのくだらない女たちと一緒にされたくない」と強く思い続けていた。当時、シャネルの周囲にいた「くだらない女たち」というのが、娼婦たちや、上級階級の娘たちーー「自立」という言葉が辞書にない女たちのことだった。
彼女たちとの差別化として、ココ・シャネルは独自の服装をすることで、他の人と自分をくっきり区別することからシャネルのキャリアははじまったのだった。
非常事態のなかで人は才能をあらわすものだ
戦争のおかげ。非常事態のなかで人は才能をあらわすものだ。(P51)
パリから上流海流の女性たちが疎開のために押し寄せてきた際、シャネルは彼女たちと時代の要求に応える服を作り売った。
シンプルで着心地が良く、無駄がない。この3つのことを自然に新しい服装に取り入れていたシャネルだったが、結果、これがシャネルの永遠の基本となった。
なぜなら女たちは面白くないからだ
女に対して、あたしは友情のかけらも持っていない。ミシアだけが例外だった。なぜなら女たちは面白くないからだ。(P75)
シャネルの生きた当時は「自立」とは無縁の女性たちばかりだったため、シャネルにとっては女性というものはみんな退屈に見えた。退屈な人と無理して付き合うことはない、どこまでも対等で、本気で喧嘩ができ、それでいて相手が苦しんでいるときは駆けつける。このような友を持つことは運命の男に出逢うのと同じくらいに奇跡的。だから出会えたら大切にするし、それ以外ならいらない、というのがシャネルの生き方だった。
醜さは許せるけど、だらしなさは絶対許せない
醜さは許せるけど、だらしなさは絶対許せない。(P87)
シャネルといえば香水、シャネル自身はふんだんに香水をつけたが、体臭を隠すための香水は禁止していたし、清潔さをとても愛していた。時にシャネルはこのような「怒り」を持ち合わせていて、首の周りに小切手をぶらさげているような宝石づかいをする女たちーー男に依存している証明書をぶら下げているように見える女たちに怒っていた。その怒りが新しい装飾品の世界を作り出した。
受け取るよりは、与える方が、はるかに嬉しい。
節約しているのに貧乏になる人もいれば、お金を使いながら裕福になる人もいる。
あたしは人を判断するのに、お金の使い方で見分けることにしている。
物を買ったあとで所有し、執着するのは醜い。(P96)
シャネルはお金を使うことで存在感を増していき、結果仕事の発展に繋がったものの、どんなにお金があっても絵画などの美術品のコレクターにはならなかった。
コピーされることは賞賛と愛を受け取ること
コピーされることは賞賛と愛を受け取ること(P110)
シャネル自身は自分のブランドをコピーされることを喜んでいたという。コピーを「成功の証明」そのものと考えていたからのようだ。
五十歳の顔には、あなた自身の価値があらわれる
二十歳の顔は自然がくれたもの。三十歳の顔は、あなたの生活によって刻まれる。五十歳の顔には、あなた自身の価値があらわれる。(P148)
女性なら誰しもが一度は聞いたことがある、年齢と顔に関する名言はシャネルのもの。
嫌いなものを作らない
あたしはなにより、嫌いなものを作らない。(P180)
あたしは自分が着たい服を着ただけ。あたしはいつだって自分が着たいと思うもの以外、作らない。(P181)
シャネル自身はデッサンも描けないし、縫うこともできないし、カットもしない。しかしながら、独自のエレガンスと何が必要で何を生み出すべきかを知っていた人物だった。
まとめ:シャネルが女性に愛され続ける理由が分かる本
文庫版は絶版状態ですが、再生版として書籍がリニューアルされて販売されているようです。
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